PAL方式8ミリビデオのダビングについて


■ビデオダビングやコピー、写真データ化の思い出ラボ 雨宮

PAL方式8ミリビデオのダビング

1990年代前半にシンガポールにお住まいだったお客様から8ミリビデオからDVDへのダビングをお受けしました。最初にお受けしたときには思い出ラボの8ミリビデオデッキでは再生できませんでした。ビデオカメラもシンガポールでお買いになったそうですのでPAL方式で録画されていると思いましたが、残念ながら思い出ラボではPAL方式の8ミリビデオは待っていません。その時は、申し訳ありませんがとお断りしました。

後日、そのお客様が当時使っていた8ミリビデオカメラが出てきたとの事でテープと8ミリビデオカメラをお持ち頂きました。その8ミリビデオカメラを直接日本のNTSC方式のテレビに接続し再生しますと画面が白黒になってしまいました。録画してみますと画面が流れて綺麗に録画できませんでした。そこで、PAL方式からNTSC方式へ変換できる装置に8ミリビデオカメラを入力PALに接続・出力NTSCに日本で使えるDVDデッキをセットし、ハードディスクへダビングし、DVDへ焼きこむ方法でDVDを作成してみました。

古いテープでそれをPALからNTSCへ変換してダビングですので画質は最高の仕上がりとは言えませんが、今の大型テレビで見ても問題ない位の仕上がりになりました。お客様も、20年以上前のお子様が小さい頃の画像がテレビで見られるようになりお喜び頂けました。

今回いろいろ聞きなれない言葉が出てきてしまいましたが簡単に説明します。
同じように見えるテレビですがその放送方式には大きく分けて3方式があります。

NTSC方式 走査線525本 1秒30コマ
日本・アメリカ(北米)・中南米・韓国・台湾

PAL方式  走査線625本 1秒25コマ
ヨーロッパ・中近東・アフリカ・中国・東南アジアなど

SECAM方式 走査線625本 1秒25コマ
フランス・旧フランス植民地諸国・旧ソ連邦・モンゴル

走査線とは?テレビの一画面は写真のように1枚の画像で出来上がっているのではなく細い線の集合で出来ています。その線が走査線です、本数が多いほどきめ細かくなります。コマ数は1秒間を何コマの画面で繋げているかです。コマ数が多いほど動きが滑らかになります。NTSC方式の方がコマ数が多いので動きが滑らかになりますが、PAL方式の方が走査線が多いのできめ細かくなります。走査線とコマ数を掛け算しますとどちらも大差ないですからデータ量は同じ位ですので大きな違いはないと思います。

PALとSECAMは走査線・コマ数が同じなので両対応機などがあるようですが、日本のNTSC方式との互換機は一般的にはほとんどないと思います。VHS・8ミリビデオなどもこれを元に録画されていますので、日本で使われているビデオデッキでPAL方式のビデオを再生することは出来ません。ビデオデッキがPALに対応していてもテレビもPAL方式のテレビでないと見ることは出来ません。

今回のご依頼のようにPAL方式のビデオテープを日本で再生できるDVDにダビングするには、PAL方式のテープが再生できるビデオデッキとPAL方式をNTSC方式に変換する装置とNTSC(日本で普通に使われている)DVDレコーダーが必要になります。20年程前にはPAL・NTSC両方の再生が出来、出力もPALにもNTSCにも出来るVHSビデオデッキも少し販売されていましたが今では手に入れることが出来ないと思います。今回はお客様がPAL方式の8ミリビデオカメラをお持ちでしたのでそのビデオカメラで再生して変換ダビング、DVD作成ができました。

もう一つ私が最近複雑になっていると思ってしまうのが、DVDビデオのリージョンコードです。市販のDVDビデオにはもちろんPAL・NTSCの区別はあります。そのほかに販売地域によって決められているコードが付いています。これがリージョンコードです。再生する機械とDVDソフトのコードが一致しないと再生できないようになっています。

これは、DVD販売業者が販売地域や時期を調整できるようにするための仕組みだそうです。

1 北米
2 日本・ヨーロッパなど

3 韓国・台湾・香港・東南アジア

4 オセアニア・中南米

5 旧ソ連邦諸国・アフリカなど

6 中国
  
このコードが違うと海外の友人からのプレゼントDVDビデオソフトが再生できなかったりしてしまいす。日本とヨーロッパは同じ2ですがヨーロッパはPAL方式、日本はNTSC方式ですのでこれも再生できません。DVDを海外で購入するとき、海外の方にプレゼントするときは注意が必要です。

DVDのパッケージ・DVD盤にもリージョンコードは明記されていますので確認してみてください。パソコンでは違うリージョンコードのDVDを再生しようとしますと、「このパソコンではあと○回変更が出来ます」このようなメッセージが出て再生機側(パソコン)のリージョンコードを変更でき海外のDVDソフトが再生できるようになったりします。変更はだいた5回位のようですので不用意に変更しますと、通常見ているソフトが再生できなくなったりしますので注意が必要です。パソコンで再生するときはリージョンコードが同じですとPAL・NTSC両方再生できます。ヨーロッパのDVDビデオソフトがパソコンなら再生できると言うことです。

日本の一流メーカーのDVDプレーヤーでは販売されていませんが、東南アジア製のメーカーもあまり知られていないようなDVDプレーヤーにはリージョンフリーと言う機械も販売されています。これはどのリージョンコードのDVDも再生できる機械です。海外のDVDソフトをよくご覧になる方には便利な製品です。ただ、NTSC・PALの違いは残ります。何でも再生できるわけではありません。

ブルーレイソフトにもリージョンコードがあります。 
こちらは3種類です。

A 北米・中南米・東アジア・東南アジア・日本

B ヨーロッパ・オーストラリア・中近東など

C ロシア・中国・南アジアなど

日本とアメリカは同じリージョンAですしNTSCも同じなのでアメリカで購入したブルーレイソフトは再生できます。

ゲームソフトのDVDにも同じようなコードがあるようです。

パソコンソフトにはリージョンコードのような地域によっての制限コードはないようです。

海外で記念に撮影してもらったDVD、日本に持って帰って再生しようとしたら見る事が出来なかった・・にならないように注意が必要です。

自分でも海外に行ってDVD購入するとき間違えてしまいそうです。注意しないと。

■ビデオダビングやコピー、写真データ化の思い出ラボ 雨宮


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